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市営永代供養合葬墓の倍率の高さ

私の両親は、あることがきっかけで遠い郷里から長年住んでいる現在の場所にお墓を移すことを決意しました。
1人息子の私に迷惑をかけたくない、また、さほどお墓にお金をかけたくないという思いから、両親は最近はやりの合葬墓に興味を持ったのです。
新聞広告のチラシなどでよく見かけるのですが、民間のものと市営のものがあるようで、まず民間の霊園に見学に行きました。
合葬墓とは一体どんな物だろうと思っていましたが、小さくてシンプルながらそれぞれの区画の上には一応故人の名前や命日などを記すプレートがあり、お参りもしやすい感じだったので、両親はこれで十分だと満足したようです。
私も最初は、どうせなら普通のちゃんとしたお墓がいいなあと思っていましたが、実際に見てみると、自分の親やご先祖様が眠っている場所がきちんとわかってお参りができるなら、しかも万が一自分に何かあってもお寺が代わって永遠に供養してくれるなら、それで十分なのかなあと考えるようになりました。
何よりありがたいのは料金の安さです。
実際に土地を探してお墓を建てるとなると、やはり最低150万円くらいはかかるそうですが、そのスタイルなら1人30万円程度で済むそうです。
なるほどこれなら人気があるはずだと納得しました。
実際にその霊園でも、最初の区画はあっという間にすべて売約済みになりあわてて次の区画を作ったものの、そちらも既に残りわずかという人気ぶりだそうです。
最近は、後継ぎがいなかったり、いても家族がなかったり、また親子関係が希薄であまり当てにできなかったりという事情の方が多いと聞きました。


寂しい世の中ですが、それが今の世の実際の現実なのでしょう。
両親は、実は市営の物のほうが何となく安心だと考えていたのですが、そちらはとにかく倍率が高くてとても無理との話でした。
これまでに何度か募集があったそうですが、平均して5倍程度の倍率だそうで、実際に両親も申込みしましたがやはり抽選で外れました。
しかし、話を聞くと、見学に行った民間の霊園とほとんど変わらない感じだったので、両親も納得して結局民間の霊園で契約をしました。
そこも、もう少し遅かったら場所がない状態だったので、本当に最近は合葬墓が人気なのだなあと驚きました。
両親は特に宗教や宗派にこだわらず、とにかく永代供養してくれる場所ならどこでもいいという感じでしたが、やはり市営のものならつぶれるということもなく安心という気持ちが強いようです。
また、場所的にも行きやすい所が多いので、お参りがしやすいというのもあります。
皆考えることは同じなので、そちらは特に倍率が高いのだと思われます。
確かに両親が契約した霊園は近くに電車もバスも走っていないかなりの田舎町にあり、坂道をだいぶ登っていった山の中腹にあります。
車がなければとてもお参りなどできません。
しかし、最近の霊園ではどこも最寄り駅から無料送迎バスを運行するなどのサービスを行っていて、車がない高齢者だけでもお参りがしやすいようになっています。
恐らくこれからは市営の物も民間の物もどんどんこのようなスタイルの物が増えていくことと思います。
もう少し倍率が低くなって、誰もが希望の場所に建てることができたらいいなと思います。